書いては書き直し

はてなダイアリーから引っ越してきましたがまだ整理中です

「長生医学」

あんまマッサージ指圧師の資格がとれる以下の学校ですが、プラナ療法・精神療法・脊椎矯正法からなる「長生医学」を普及させているということです。
http://chousei.ac.jp/
「プラナ療法」も「長生」も、わりとそのへんで看板見ますが(中部地方だけだろうか)、ここの出身の方々だったのか。
療法の組み合わせが、山田式整体術とまったく同じなのです。
柴田純宏師が長生医学を始めたのは1931年で、精神療法第三世代くらいでしょうか。山田式との関係が気になります。

見学させてもらいたい…

いいのか本当に(子宮頸がんワクチン)

ずっと心配でウォッチングしている本件ですが、なかなか「副作用」とされるものの実態がわかりません。
http://www.asahi.com/articles/ASG931TRXG93UTIL001.html
上の記事では、「副作用」を訴えている人には免疫異常が見られる場合があるとありますが、「なぜそうなるのか」はやっぱりわからない。
そして最近こんな記事が出ました。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79350030W4A101C1000000/
接種後数か月から一年以上という時間をかけて出た症状の方が、より重篤…。
その症状がまたさまざまで、生理不順や過敏性腸症候群的なものまで。うーん、このうちどれだけのケースが子宮頸がんワクチンに特有の副作用と判断し得るだろうか。
上の記事の医師らは、「副作用」に苦しむ声に誠実に応答しようとして多くの声を拾い上げたのだろうけれども、逆に副作用が広範に確認されたように受け取られている。ネット言説はもうすでに「犯人捜し」に入っているようです。
http://www.huffingtonpost.jp/tsukasa-shikano/injection_b_5172070.html?
上のような副作用の判断に関する慎重論は、批判で火だるまになりそうな雰囲気です。


そんな中で書くのはこわいのですが、私はこの「副作用」の件については、慎重の上にも慎重に考えたい。
副作用の可能性はたしかにリスクとしてある。しかしそれと同じように、あるいはそれ以上に、この件が語られるときの「図式」自体が、状況を混乱に陥れかねない大きなリスクをはらんでいると思うからです。
守ってあげたくなるもののシンボルとして、「罪のない普通の女の子たち」に勝るものはない。
それに対して、冷たく非人間的なイメージを持つ科学技術や公衆衛生行政が、「加害者」として配置される。はからずも、これ以上ないほどの正義と悪の二項対立図式ができてしまっている。
人間というのはこういう正義と悪の二項対立図式に弱いのです。
ほんっとうに、弱いのです。
この二項図式の正義の側に立つためなら、無意識のうちに色んなものを犠牲にしてしまうほどに弱いのです。
副作用はあるのかもしれません。でもまだわかりません。私は副作用とされるものに苦しんでいる人たちの言っていることをあやしんでいるわけではありません。しかし今言いたいのは、真相が解明されるまで(少なくとも、なぜこのワクチンで上のような諸症状がでるのかということがわかるまで)、決して「巨悪の犠牲になる弱い少女」のような、安易な二項図式をあてはめてはいけないということです。これは主にマスコミなど当事者以外の人に言いたいことです。
周囲が安易に二項対立化して、単純な正義感で煽り立てると、副作用を訴える方々と未来の子宮頸がん患者を含めたすべての人が不幸になります。


しかし残念ながら、「巨悪を罰し、か弱い少女を助けよう」という正義に燃えることは、現実的な落としどころを探す試みよりずっと魅力的です。何よりスッキリします。
その結果、正義感に魅入られた人々の圧力が場を動かすようになり、それに異を唱える者は傷つけられるという状況が起こる。別の可能性を唱える人が口を閉ざす。
結局真相はわからず、「子宮頸がん患者を減らす」「副作用を正しく把握する」というような根本的な問題が解決されないまま忘れられていき、誰も利益を得られない。
子宮頸がんワクチンについて、今使われがちな二項対立図式は、そういう状況を起こすリスクを大いにはらんでいるということが言いたいのです。

多田宏×内田樹対談(1994)

戦前の中村天風合気道周辺に関する貴重な証言、今読んでみると色々な感慨があります。みな本気で、掛け値なしで「東洋の知恵を再興さすのだ」という信念のもとに(ニューソート由来の諸活動を)やってたんだなと。
それくらい「東洋」は、1940年代の日本知識層にとって遠いものになってたんだなあ…。
http://www.tatsuru.com/guests/interview.tada.html
エジソンがラマチャラカ(インド人設定)に病気治してもらったエピソードはどこから出たんだろうか。まさか英語圏ではあるまいと思うのですが。
あと西会はほんっとどこにでも出てくるので凄いと思う。

TBS戦後70年千の証言スペシャル『私の街も戦場だった』

締切を前にして食い入るように見てしまった。めったに見られないような、丁寧に作られた番組でした。
http://www.tbs.co.jp/sengo70/
ガンカメラで撮影されたのは、今でも地方に行けば見られそうなのどかな日本の街や村の、鮮明なカラー空撮映像。われわれにとって見慣れたその風景が、機銃掃射で次々破壊されていく。銃弾がこちらの身にまで刺さってきそうなリアリティがあります。
番組はこの衝撃に終わらず、銃弾の下で逃げ惑った人々の証言や再現ドラマ、破壊された地域のデータや当時の戦況、撃った米兵への取材へと、視点をぐいぐい広げていきます。実に内容の濃い3時間でした。この作業ぶりと目配りの確かさは、同じ調べる稼業の者として襟を正させられるものがあります。
詳細な内容については、下のブログに素晴らしくまとめられており、もう私には付け加えることはありません。
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20150309/1425910661
戦後70年目を経て、技術的な進歩や公開制度のおかげで情報の公開や整理が飛躍的に進んでいる実感があります。その一方で、当時を生きた人々から話が聞けるのは今が最後のチャンスでしょう。
両者をあわせたこの番組は、今こそすべきことを十二分にやり遂げる仕事だと思いました。


私の故郷は茅ヶ崎なので、米軍の本土上陸計画については学校などでしばしば耳にしてきました(コロネット作戦)。
番組に刺激されてふと調べてみたら、日本側の防衛計画決定のプロセスがこの期に及んでアレだったということを知ってしまった。
http://kousyou.cc/archives/4670
こういう戦時下指導層の思想傾向というのは、今後あらためて、客観的に分析していかねばならないことだなあと思います。

東信の近世・近代民間信仰遺産

研究員会議の時にお会いしたF師から、上田市周辺の近世・近代民間信仰関係の見どころを教えてもらいました。
以下、手書きのメモをもとに検索した結果。
・修那羅峠の石仏群
http://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_38003001.html
http://www.vill.chikuhoku.lg.jp/villager-sightseeing/events/history/post-15.php
http://www.geocities.jp/wellon2/tohge/tohge/shonara.htm
http://blog.goo.ne.jp/tetthan/e/8c77ebbff07c18c531ea780f2e788757
http://www.omiyasan.com/specially/post-382.php
http://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/46797394.html
安宮神社の800体の石仏を作ったのは「修那羅大天武」という江戸末期の修験者であったとのこと。かなりの勢力があったのですね。
願いをかなえてもらった(もらいたい)人々が、地元で作って奉納したとのこと。自由な造形が江戸末期の人々の精神風土を表しているそうです。


・霊諍山の石神仏
http://www.isinohotoke.net/reijyouzan.htm
http://kimaru-giken.com/reijyouzan/index.html
http://kimaru-giken.com/reijyouzan/reijyouzan.html
こちらは明治の行者・北川原権兵衛が開いた霊場ということで、その後も後継者に恵まれローカルで真摯な信仰として近年まで続いた由。
地元・修那羅峠の信仰と教派神道がミックスした独特の信仰空間とのこと。


・野倉の石仏
http://shinshu.fm/MHz/90.97/archives/0000268435.html
これも「(野倉)」とのみ書いてあったのだが、夫婦道祖神の奥にあると上のブログが書かれている石仏のことだろうか…

「がんと闘うな」の患者の記録映画

がんとは闘わないけど、「現代医療」なるものとか原発なんかとは闘うのか。
近藤誠に出会ってそれに従ったことは、本当に「自分で考えること」だったのか。
これを書いた東京新聞記者は、自分のしたことの意味をちゃんと理解しているのか、甚だ疑問。
・映画のHP
http://www.inochiyoko.com/
東京新聞の紹介
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013101702000167.html
・近藤誠医師への別の医師による批判
http://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html

通りすがりのゲーム記事

ファミ通.comより。
http://www.famitsu.com/news/201307/29036660.html
リアリティではない「ビリーバビリティ」等、用語が非常に興味深かった。昔はこういう専門用語なしで、同じようなことを一生懸命表現しようとしてたなあ。