震災後も婚姻件数は増えなかったらしい

震災直後、結婚を考える人が増えているということがメディアでしきりに言われました。
・結婚相談所が盛況、デパートで婚約指輪がよく売れているという記事。震災後1か月。
http://www.j-cast.com/2011/04/17093282.html?p=all
・その1か月後には大新聞もネタに。
http://www.asahi.com/national/update/0514/OSK201105140084.html
http://www.nikkei.com/life/living/article/g=96958A9C889DE0EAE4E4E1EBE4E2E3E4E2E7E0E2E3E38588EAE2E2E2;p=9694E3E6E2E4E0E2E3E2E4EAE6E2
・そういや「震災婚」なる言葉があったなあと検索したら、婚活ライター氏によるその名も『震災婚』なる本が。何という機動力でしょうか。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20111023/114601/

震災婚 (ディスカヴァー携書)

・これに婚約指輪専門業者の方から異論。婚約指輪の売れ行きがいいという事実はなかったそうです。
http://www.bcer.jp/blog/2011/08/
・そして2011年の婚姻件数、前年度比3万件減との推計。
20代〜30代人口の減少について調整しないと正確なところはわかりませんが、前年比でこれだけ減ってたら立派なものですね。
http://h1868t.blog9.fc2.com/blog-entry-40.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei11/dl/gaiyou.pdf
＊ただし震災の影響で過少に評価されている可能性ありだということです。続報に注意。


つまり、「震災婚」はあったのかもしれないが、それが婚姻件数の減少傾向に影響を与えることはなかったようです。
「印象のうえでは説得力のある話が統計の数字では全然支持されない場合がある」と頭でわかっていても、実際体験するとドキッとしますね。


あるいは、婚活は盛んになったけど、結婚にはなかなかつながらないという面もあるのでしょうか。
震災婚言説はだいたい「女性と婚活」という視点で書かれているのですが、「ツヴァイ」的には「結婚願望のある独身者は増えているが、若者とくに男性の恋愛経験不足が成婚にいたらない理由」となっています。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/partner/konkatsu/20111207-OYT8T00699.htm
ツヴァイはお仕事だからそんなにしてまで震災と結婚を結びつけるのは仕方ないのだと思いますが、結果として独身男性をディスる感じになってるのは、当のお仕事的にいいのだろうか。なんか理不尽。