「草の根」とは何であろうか
昨今のインターネッツは日本会議の話題でもちきりですが、その尖兵となられたのがこちらの連載ですね。
http://hbol.jp/25122
この副題が「草の根保守の蠢動」となっているのですが、日本会議って、どういう意味で「草の根」なんだろう?
むしろその主体は、日本の前期近代に生産された少数の既得権益層で(その代表が宗教団体なのであって)、ただ昭和時代に築いた自分もしくは親の資本が大きいので声がでかく、また後期近代においては彼らの資本が失われる一方であるために、最近になって無闇矢鱈に危機を叫んでいるのだという気がするのですが。
※追記 危機を叫びだしたのは最近じゃないですね。彼らの主張が社会の前面に出るようになったのはまた別の要因か。
安田浩一氏が取材した在特会や、小熊英二の「つくる会」本の人々のプロフィールみたいに、まさに日本のティーパーティー!グラスルーツな保守!みたいな事例もたしかにあるのですが、
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2010/10/post-1696.php
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論じている人々の中で、実際に混同している人は少ないとは思いますが、言葉の問題としてですね。ちょっとミスリードが生じかねないなと。