書いては書き直し

はてなダイアリーから引っ越してきましたがまだ整理中です

『ゲームの流儀』

この6月、新聞の広告で出版を知り衝撃を受けた一冊。
その後検索するもタイトルでは引っかからず、見失っていたのですが、さっき別の調べごとをしていて偶然発見することができました。

ゲームの流儀

ゲームの流儀

この時期のテレビゲーム(あえてこう言う)、特にここでインタビューを受けておられる制作者の作品群ほど自分に影響を与えた創作物(多分この言い方は失礼なのですが)は、後にも先にもないだろうと思います。この本、読むのが怖いような気さえします。
私の感覚では、あの時代の「ゲーム」は物語の媒体として特殊な何かを持っていて、それが可能にする体験は世紀の変わり目の精神風土や環境なくしては生まれ得ない、おそらくこの先も生まれないだろうものでした。
そしてそのことは、2000年代初頭(つまりこのインタビューの初出の雑誌が創刊された頃)すでに半ば意識されていたと思います。
その「特殊な何か」や、それを条件づけていたものを、私はいまだに言語化できないのですが、ときどきふと思い出して物狂おしいような感じになります。この本がきっかけで言語化できるようになるか、さっきクリックしてしまったので夏休みに読んでみます。