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あさイチ!で化学物質過敏症

今日のNHKあさイチ!」冒頭で「化学物質過敏症が増えている」との特集がありました。
http://topicsnow.blog72.fc2.com/blog-entry-5414.html
それで、以下の転地療養施設や、啓発をめざすNPO法人が紹介されていたのですが。
http://www.21sense.com/index.html
http://www.cssc.jp/
いつものお断りですが、化学物質過敏症というのが「病気」として成り立つかどうか、私には判断できません。
私の立場から言えることは、上のサイトにみられる「〈化学〉物質-電磁波-危険/〈自然〉の物質-穀物菜食-安全」という二項対立図式は現在の社会では、とても説得力があるだろうということです。
と同時に説得力があるからということは、その図式が物理的な(というかなんというか)レベルでも裏付けられることを意味しない、説得力の強さはそういうこととは全然別の問題だということも付け加えねばなりません。
言説レベルで説得力を持つ療法は、利用者にある程度の満足感を与えるようですが、実際に費用対効果を多くの人に保証するだけの客観的裏づけをもつのかどうか。化学物質の過敏症(しかしこれ、意味あることをするには概念が広すぎやしませんかね)が実際にあるとして、その対処法は紹介されたものでよかったのか、いたるところで上のような図式を目にしている私には、かなり危なっかしく見えました。
番組制作者は、上の図式に説得力を感じて紹介せねばと思ったのでしょう。しかし、その説得力が何によるものか、身体の不調という半ば物理的な現象とどのような関係にあるのか、もう少し考えたほうがよかったんではと思います。