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オープンソースな宗教

ウェブ進化論』を読んで、なるほど今は技術による世界革新の時代なのか、へぇぇと思っていたのですが、革命は宗教にもこんな現象を生じさせているのだそうです。

オープンソース:新時代の宗教
http://opentechpress.jp/opensource/06/05/22/0233231.shtml

教義やその実践に当たっての原理的規則なんてことを、すべての人に開放しようというのですね。
そこから、うまい運用方法を生産的に生み出そうということでしょうか。


いやでも、宗教にはやっぱり達人ってのがいますからね。
素人が手を出しちゃいかん領域って、私はあると思いますよ。医者が使ったら麻酔、素人が使ったら麻薬という薬と同じで。
この場合、使い方間違えたり、使い方を習う人を間違えたりするのは、そりゃあ恐ろしいものですよ。
いろいろ見てますと、「よい教義」よりその実践、つまりこの世への表し方、具体化するその「やりかた」が宗教の真面目のようですし。


その一方で、上記記事によるオープンソースの思想ってのは、すべての宗教の永遠の理想でもありますね。
宗教にはたしかに「素人が手を出しちゃいかん」ものに対するつきあい方のノウハウがありますが、一方では常にそれを乗り越えていこうとしてきた。
「神」的なものとの出会いを玄人の独占物にせず、シロートの個人が直接「神」と出会えるようにしよう、とする運動が常に起こってきたようです。
そのために聖書いっぱい印刷したんじゃないでしたか。キリスト教は詳しくないが。


この永遠の理想が、情報革命のおかげでどこまで進むのか、もしくはどこにハードルができるか、すっごく楽しみに見ています。